こんにちは、元農協職員の鈴木です。
農協に10年勤めて退職し、現在はありがたいことに、大手ホワイト企業に勤めています。控えめに言っても、農協を辞めて良かったなと思っています。
上記の方々に向けた内容です。
なお、はじめにネタバレしておくと、タイトルの通りで「農協の仕事がきついなら、限界を迎える前に次なる一手を準備しておくべき」という話です。
僕自身の転職経験をもとに話すので、わりと参考になると思います。
農協の仕事はきついという事実
この記事を読んでいるということは、あなたも僕と同じように、農協の仕事がきついと感じているのだと思います。
事実、農協の仕事は結構きついです。
農協から転職して別の企業を経験したからこそ、より一層そう思います。なので、過去の僕に言いたいです。「よく10年も農協で耐えたな」と。
では、掘り下げます。農協職員ならほとんど共感できると思います…。
大量のノルマ(特に共済)
農協はノルマの量が異常ですね。パッと思いつくだけでも、
- 共済
- 貯金
- 年金
- 農産物
- 農業新聞
- 家の光
- 宝石
挙げていたら、テンションが下がりそうなので、この辺でやめておきます…。マジで信じられないくらいノルマが多いです…。
そして、中でも職員を苦しめるのが共済のノルマですね。1人に数千~数十万ポイントの共済ノルマが課せられるので、控えめにいっても無理です。
正直、農産物などの食品であれば生活に消費されていくので、まだマシです。食べたり飲んだりは必ずしますからね。とはいえ、食べたくないものがずっと続くという状態に陥ることもありますが…。
なので、食品以外のノルマは邪魔にしかならないです。農業新聞も家の光も読まれずに積まれていくだけ。必要以上に加入する共済。などなど。これらは、すべて無駄ですね…。
完全に農協のための奉仕です…。
そして、次に続きますが、ノルマが大量すぎるために自爆を迫られます。
ノルマ達成のための自爆
先ほど述べたように、ノルマが異常に多いです。そして、ほとんどのノルマは自爆というカタチで達成されていきますね。
たぶん、農協職員で自爆したことがないという人はいないはず。もし居たら会ってみたいですね。
農協職員の平均自爆額は月5~7万円が一番多く、年間で約60~80万円ほど自爆しています。とはいえ、年間100万円以上自爆する職員も少なくありません。
そのため、時期になると払込証明書の量がはんぱじゃなく届きます。
なお、当然、知っているとは思いますが「ノルマの自爆は違法」なんですがね…。どういうわけだが、農協の自爆はなくなりません。
余談ですが、農協のノルマを無視することはほぼ不可能です。たぶん、あなたもそう感じているはず。
もしも、無視すれば、「職場での居場所」「出世」「給料」「ボーナス」をすべて諦めなければなりませんね。正直、居場所がなくなるのは一番つらいかもしれません…。
古い体質と嫌な上司たち
正直な話、農協の体質は古いです。太古の時代!は言い過ぎですが、古いと思います。
未だに、飲みニケーションが主流だったりしますからね。他にも、事務所の中で平然とタバコを吸う上司。当たり前なパワハラやセクハラ。正直、時代遅れ感はすさまじいです。
実際、僕は当時、直属の上司に一年以上無視され続けたという経験があります。もともとパワハラ気味な上司で、部下を何人も退職に追い込んだ実績を持つヤバイ上司でした。
無視されることで通常の仕事は逆にやりやすくなったのですが、必要な報告や相談がハードでした。
↓
問題が起きたときは、報告がないと騒ぐ
控えめに言っても嫌な上司でした。二度と一緒に仕事をしたくないタイプです…。
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたの周りにもこういう嫌な上司がいるかもです。ツライ時は周りに相談しましょう。なんなら、当サイトから僕にメッセージを送ってくれてもOKですよ。
農家というワガママな客
農家は農家で、わりとやっかいな人がいたりします。大半は普通な人ばかりですが、信じられないくらいワガママを言う人もいました。
僕が出会ったヤバイ農家に、
- 一日一回訪問しに来いという人
- 毎日下着の色を電話報告してくる人
- ハッキリ脅してくる人…
- 怒鳴るためだけに来店する人
- とにかく食事に誘ってくる人
上記のような人がいました。ちょっと笑ってしまうような内容もあるかもしれないですが、面前で対応していた当時はなかなかハードでした。
特に、LAをしていた時にワガママな客にぶち当たることが多かったような気がします。尚、農協職員で最もワガママ農家の対応をしているのは、窓口の女性職員だと思います。
あれだけ笑顔を保ちつつ対応しているのは、尊敬レベルですね。僕だったら顔に出てしまうかもしれません。
平均以下の安すぎる給料
農協職員じゃなくても最早周知の事実ですが、農協の給料は涙が出るほど安いですね。正直、バイトの方が稼げるかも…と思わずにはいられません…(さすがにそこまでではないと思いますが)。
正直、当時は未来は暗いなと絶望していました。ですが、現在は大手企業に転職できたので、ぶっちゃけ農協時代とは年収が雲泥の差です。
平均年収にも届かに給料に加えて、自爆でさらにお金が減り…。そもそも、安い給料に見合わないきつい仕事を強いられ…。
控えめに言っても、やっぱり農協の仕事はきついなと思います。
給料は、そのまま生活に反映するので、そこそこの暮らしを目指すなら農協では難しいのかもしれません。ただし、ノルマの自爆さえなければ、我慢できる範囲の給料かもですね。
きつい仕事と安い給料…、このバランスをどこまで妥協できるのか、ということかもしれませんね。
農協の仕事がきついから僕は転職した
前述の通りですが、僕は農協の仕事がきついから転職しました。正直、限界でした。
- 大量のノルマ(特に共済)
- ノルマ達成のための自爆
- 古い体質と嫌な上司たち
- 農家というワガママな客
- 平均以下の安すぎる給料
寝ても覚めても、農協に精神を蝕まれている感じですね。正直、病む寸前だったかもしれません。
「こんなに苦しみながら仕事をする必要はあるのか?」
「もっと良い仕事があるんじゃないのか?」
「周りの友達は自分の仕事に誇りを持っている…」
これらの思いも農協退職の後押しとなり、10年勤めましたが一大決心のもと農協を去りました。
当時は農協以外の仕事に目を向ける余裕はなかったかもですが…。正直、もっと早く転職しておけば良かったなと、今になっては思います…。
利用した転職サイト
参考程度に僕が利用した転職サイトを挙げておきます。理由は、世の中に転職サイトが多すぎて、どこを選べばいいのか当時の僕がかなり迷ったからです。
・リクナビNEXT
→「とりあえず登録して損なし!」業界最大手で求人が多数!エージェントを使いたくないという人にオススメ!
・リクルートエージェント
→「僕が一番お世話になった転職サイト!」転職実績NO.1の通りでエージェントの質が最高!どこにするか迷うなら絶対にココ!
・doda(デューダ)
→「30代以上の転職希望者におすすめ!」CMでお馴染みの大手というのもあり、キャリア相談がめちゃくちゃ丁寧!
・マイナビエージェント
→「20代の転職希望者にピッタリ!」第二新卒に特化したサポートが強みなので、若年層は登録必須!
上記のとおりですが、別に大手ならどこでも良いと思います。自分が気に入ったところが一番です。
農協の仕事がきつい!限界を迎える前に次なる一手を打てる準備をしよう
繰り返しになりますが、農協の仕事は結構きついです。
正直、給料に見合ってないなと個人的には思います。なので、ぶっちゃけ精神的に追い込まれてしまう人も少なくありません。
実際、僕の友達でうつ病になった農協職員もいます…。
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- うつ病などは誰にでも起こりうる
- 転職を決意してからでは準備不足
- 希望求人はいつ現れるか分からない
- 農協の統廃合で追い込まれる可能性
これらはいつ起こるか分かりません。なので、いつ起きても良いように用意をしておくことは大切です。
限界を迎えて完全に倒れてからでは遅いです。あなたを守れるのはあなただけです。農協以外にも人生の道を確保できるよう、次なる一手を打てるように準備しておいて損ないですよ。
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