こんにちは、元農協職員の鈴木です。
大学卒業後、農協に新卒入組しました。約10年勤めて退職し、現在は大手企業でのんびり生きています。
今回は、農協の退職金についてのお話です。かなり踏み込んだ内容もあるかもなので、農協の退職金が気になるという方は結構参考になるのではと思います。
目次
農協に10年勤めてもらった退職金
はじめに結論から述べておきます。
それぞれの農協ごとに規定があるので、一律ではないです。あしからず。あくまで僕がいた農協の10年退職金です。
この金額が多いか少ないかは人それぞれかもしれませんが、僕の感覚的には少ないなと感じました。
その理由は、10年在籍している間にそれ以上の金額を自爆をしたからです。
10年間に自爆した金額
正確にカウントしていたわけではないので、ざっくりとした計算になりますが、10年間で300万円以上は自爆で払っていると思います。
新卒で入組した年から、毎月2万円は自爆し、辞めるころには月々10万円を超えていたので、それくらいは余裕で払っています。下手したらもっと多いかもしれません…。
もしも農協に定年まで勤めていたら退職金はいくらになったのか?
勤務していたら退職金の話は嫌でも耳に入ってきますよね。とくに上司の退職金はLAの餌食ですからね。当然、LAだった僕はその退職金を狙って推進しに行ったりもしていたので、定年退職時の退職金の額がハッキリわかっていました。
なお、これも同じく、農協ごとに規定があるので、各自で確認することをオススメします。事務所のPCもしくは金庫などにあると思います。職員なら自由に確認できるようになっているはずです。
話を戻します。
上司の定年退職の金額を知り、その時に思ったのが、たぶん自分が定年退職するころにはもっと減っているなということ。
理由は下記です。
- 農協衰退
- 農業衰退
- 農協離れ
あとは、定年退職していった上司たちが「昔はもっと退職金があった」と嘆いている姿を何度も見ました。
農協の退職金は年々減っている
非常に残念な話かもですが、農協の退職金は減額傾向です。少し考えれば分かりますが、給料の上昇率が低下しているのに、退職金だけが減額されずに維持するなんてあるわけがないですよね。
たまに、農協は給料は安いが退職金は大企業並み・公務員並みと勘違いしている人がいますが、月の給料はやっぱり退職金と関わりがあります。
給料は安くて、退職金は多いは幻想です。ただし、その逆はあります。給料は高くて、退職金は少ないというカタチです。むしろ、こういう企業が増えている傾向はありますね。
アメリカだと当たり前のようです。余談ですが、日本はアメリカに10年遅れてスタイルが浸透するという話があったりします。なので、もしかすると10年後は退職金がないのが当たり前の時代が来るかもですね。
とはいえ、もらえるつもりの退職金がもらえないと…辛すぎます…。僕は250万円の退職金でも納得できなかったですから。
退職金についての余談
意外と知らない人がいますが、給料は労働者に支払う義務がありますが、退職金は義務ではありません(農協に限った話ではないですよ)。要するに、企業に貯金がないから退職金は払いませんと決めてもOKということです。
あと、退職金の計算方法も知らない人が結構多いです。すべての企業がそうだとは言いませんが、退職金の計算は基本的には「基本給×支給率=退職金」で計算されます。
「支給率」の部分がそれぞれの組織でカウント方法(勤続年数など)が異なることはありますが、共通するのは基本給からの計算ということです。
なお、基本給は、「号俸+勤続年数+年齢」など3本柱になっているところが多いですね。なので、給料と退職金は相関関係にあるという話にも繋がります。
一般的な退職金の相場はいくら?
一般的な年収を比較すると、農協はいつも惨敗ですが、退職金はどうでしょうか?
ということで、下記です。
大卒 | 高卒 | |
大企業・公務員 | 2000~3000万円 | 1000~1500万円 |
中小企業 | 800~1500万円 | 400~700万円 |
上記の通りです(正確には業種でかなり変わるかもですが)。
とはいえ、大企業には劣り、中小企業と同じくらいという感じですね。なお、高卒になるとほぼ半分になるところが多いです(農協も高卒だと退職金がかなり下がります)。
正直な話、農協の退職金は普通レベルという感じです。低すぎるということもないということです。ただし、冒頭の僕の話を思い出して欲しいですが、定年退職までの自爆にいくら消えたかという問題も…。たぶん莫大ですね。
農協定年退職の金銭的なメリット(過去の話)
完全に過去の話で申し訳ないですが、昔は農協を退職すると退職金とは別にメリットがありました。
それが農林年金です。公務員でいうところの共済年金ですかね(これも現在はありません)。
要するに、企業年金とは別にもう一つ年金があるというメリットです。
現在はなくなっているので、ここで話に挙げてもしょうがないですね…。すみません。余談でした。
農協10年の退職金は約250万円でした
ということで、まとめです。
たぶん、農協はこれからも退職金は減額されていくのではと感じます。一方で、ノルマは増えるという最悪な状態を迎えるかもです。
どこまで自爆できるかで農協人生が決まるような感じですが、元職員から言えることは頑張ってくださいということだけです…。
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