こんにちは、元農協職員の鈴木です。
10年農協に勤めましたが、在職中から「農協を辞めたい」という気持ちがめちゃくちゃありました。
この記事では、僕の農協入組から大手企業への転職までをお話ししつつ、転職を成功させる方法について実体験をもとに紹介します。
と、悩んでいる人は参考になると思います。
目次
農協を辞めたい!(僕の経歴)
はじめに、僕の経歴と農協で経験してきた業務を簡単に紹介します。
- 地元の農協に新卒入組
- 農協での在職期間は約10年
- 営農指導を3年
- 信用渉外(MA)を4年
- 共済渉外(LA)を3年
上記の通りです。
農協は事業が尋常じゃなく多いです。そのため、職員も様々な業務に携わることが普通ですよね。
僕は経験しませんでしたが、他にも、下記のような業務があります。
- 購買
- 販売
- 農機具
- 資材
- 葬祭
- 介護
- ガソリンスタンド
控えめに言っても相当ハードです。
農協を辞めたい!(退職理由は4つ)
10年の農協勤務の間、
と、ずっと思っていました。
そして、とうとう限界を迎え、農協を辞めます。その理由を、一つずつ詳細にお話します。
農協を辞めたい①給料が低い
農協は、そもそも組合員のための組織なので、高給取りというわけにはいかないかもしれません。ですが、本当に本当に給料が低かったです…。
農協という職業柄、家が農家の職員が多く、農協の給料以外からの収入がある人がたくさんいました。ただ、僕の場合は非農家だったので、農協からの給料が稼げるお金の全てでした。
今思い返しても、本当に給料が低すぎます…。
10年勤めてコレです。正直…、きついです。。。
こういう話をすると、「あなたが仕事ができないから給料が低いのでは?」という声が聞こえてきそうですが…、僕がいた農協ではだいたい周りも同じようなものでした(まあ、僕が仕事ができない人間だということは否定しませんが…)。
たぶん、あなたが働いている農協も大差ないと思います。
ちなみに、他企業で働く友人と給料の話になったとき、給料の差に大きなショックを受けたこともあります。
「嘘だろ?同じ年齢なのに、こんなに給料に差があるの?!」
友人にも同情され、すごく悲しかったです…。
他にも、給料のことで衝撃的なことがありました。それは、支店長(50代半ば)本人が自分の通帳(給与)を僕に見せてきた時のことです。
なんと、その額、約25万円。
農協を辞めたい②サービス残業
農協在職中に残業代が払われたことは一度もありませんでした…。嘘偽りなく、本当に1円も出ませんでした。ゼロです。ゼロ。
自分の仕事が終わっていても、ほとんど毎日21時頃まで帰ることができませんでした。それでも残業代はなしです。
上司より先に帰れる雰囲気はなく…、上司が帰る時間までひたすら仕事…、カエリタイ…。
農協を辞めたい③ノルマの多さ
ノルマの多さは異常です。入組1年目の職員から、退職する日まで数多くのノルマが課せられます。
正直、酷い月にはノルマの自爆だけで給料がほとんどなくなることもありました。
余談ですが、年間100万円以上自爆する人も少なくありません。間違いなく、その当時は自爆に対する感覚がマヒしていたと思います。
なお、年間の自爆額が100万円を超えると一人前などと呼ばれることも…。
ちなみに、正直に言うと、「給料が低いのは事実ですが、生活ができないということはさすがになかったです。ですが、、、この自爆のせいで生活ができなくなるくらい苦しいというのが事実です。」
そういえば知ってましたか?ノルマの自爆は違法だということを…。
農協を辞めたい④人間関係
飲みニケーションの考え方が根強く残っており、頻繁に職員同士や組合員との飲み会があり…、楽しい飲み会もありましたが、正直しんどかったです。
断ることはできましたが、「断ると印象が悪くなりそう」「空気が読めないやつ」と思われそうで、それを考えると断る勇気が出ず、結局嫌々参加していました。
当然、飲み代の支払いも多くなり、「低い給料+ノルマ自爆+飲み代」と本当にお金がありませんでした。
農協を辞めたい!(退職まで)
「農協を辞めたい」という思いと「辞めることへの不安」の間で、長らく転職への決心がつかないままでした。
しかし、農協を辞めたいという気持ちはどれだけ働いても消えることはありませんでした。なぜなら、僕が農協を辞めたいと感じていた理由は下記の通りで、
そもそも農協の仕組み(給料・自爆・体質など)が変わらない限り同じ…。悲しいが、これらは自分の努力では到底変えられる事ではない!この先も解決する未来が見えない。
という感じでした。
それらを理解してからは早かったと思います。すぐに辞める旨を上司に伝えました。このことに気づくのに、長い時間がかかりました…。10年ですからね…。
ちなみに余談ですが、ドラマのようにスーツの内ポケットから「退職願」と書かれた封筒を出すということはなかったです。口頭で、「農協を辞めたい」という気持ちを伝えました。
正式に退職届を書いたのは、数日かけてほとんどの話し合いが済んだ後、上司から指示のあったタイミングでした。
農協を辞めたい!(退職から転職するまで)
本来は在職したまま転職活動を行うのが一般的ですが、僕の場合、先に辞めるという選択肢を選びました。
包み隠さず言うと、簡単に次が見つかると思ったからです。あとちょっとゆっくりしたかったからです…。
その結果、先に農協を辞め、無職になりました。が、正直、これは本当に大きなミスでした!無職というのは地獄でした…。
- 孤独感
- 社会に必要とされていない感じ
- 就職への不安
これらに相当襲われ、この時ばかりは辞めまければ良かったと心から思いました(ちなみに、農協を辞めるまで、これらの恐怖に襲われるとは微塵も思っていませんでした)。
病気で体調が悪いなどの理由以外では、絶対に在職したまま転職活動を行うべきです。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に地獄を見ることになります!
ハローワークでの転職活動
はじめはハローワークで転職活動を行っていましたが、自分の希望する条件に合う企業がとても少なかったです。
その少ない企業の中から選考に進んで行きましたが、面接で話をしていくと求人の記載内容と実際の勤務内容にギャップを感じることが多々ありました。
そのため、納得できる求人がなく、ハローワークの職員さんからも「もうすこし希望条件を下げた方が良い」と言われる始末。
- 希望企業の数が少ない
- 選考に進んでも条件が合わない
- 納得できない
これらを繰り返してしている内に、あっという間に半年以上経過していきました。「ヤバイ、ヤバイ!一生就職できないかも…」
マイナス思考が続き、負のループが続くという感じでした。
ハローワークの転職活動でブラック企業に内定
そして、長い無職期間の末、ようやく見つけた転職先!!でしたが、見事にブラック企業でした…。
- 上司の命令は絶対
- 完全に体育会系のノリ
- ミスすると脅される
本当に、こんな感じのところで、中間層が辞めすぎて50代と20代しかいないという異質な企業でした。
上司を怒らせた日は、罵倒され、さらに罵倒され、すみっこに追いやられる感じで…。控えめに言ってもやばすぎでした。
そのため、最速で脱出するしかないと決意します。
この時の心境が自分でも不思議だったのですが、「一度転職を経験しているので、もはや一回も二回も同じだ」と何故か強気でした。
とはいえ、無職はもう絶対に嫌だったのでハローワークに通いつつ仕事をするという日が続きます。
転職サイトに救われる
そんな状況の中、ハローワークの職員さんから、下記のアドバイスをもらいます。
転職サイトは使ってますよね?立場的にあれですが、登録しといたほうが絶対に良いですよ。
これまで転職サイトは、なんとなく敬遠していました。ですが、ハローワークの職員に勧められる内容を聞くと、
- 優良求人が多い
- 超優良の非公開求人に応募できる
- 転職専門のエージェントの支援
- 全て無料
という感じで、現状を変えるために物は試しに利用してみようと登録しました。実際に利用してみると、本当にその通りという感じで、新たな転職の道に一歩進んだような気持ちになりました。
ハローワークと違い、すべてネットでできるの在職中の転職活動と相性も良かったです。
とはいえ、転職サイトに登録したから、すぐに希望求人に出会えて、トントン拍子に…。という風には当然いきませんでしたが、結果的にはなんとか無事に転職することができました。
ちなみに、自分が行きたいと望んだ職種の大手企業だったので死ぬほど喜びました!
正直、自分でも奇跡の転職だと思ってます。完全に転職エージェントのおかげだと思います。
今になって思いますが、「餅は餅屋」という言葉がある通り、
「風邪を引いたときには、歯科に行かず内科や耳鼻科」に行きますよね?
「転職には、転職のプロ」に頼るのが一番ということでした。
そして、もうちょっと語ると、そのときに転職した仕事を通じて、引き抜きに合い、現在は大手の超絶ホワイト企業に勤めることができています。
人生何があるか本当に分かりませんが、ただただ運が良かったなと思います。
農協を辞めたい!(現在の話)
転職サイトを通じて希望企業に出会えたことで、今は、退職時に決心した「ノルマの自爆がない」「残業代を払ってくれる」企業に勤めることができています(一瞬は無職とブラックで死にかけましたが…)。
たしかに、転職には大きな不安がありました。下手したら失敗する可能性もあります。なので、簡単に転職を勧める気にはなりません。
ですが、「仕事のための人生か?人生のための仕事か?」と考え抜き、農協を辞める決意をしたことで、今こうして望んだ条件で仕事ができていると思うと、僕は辞めて良かったと本当に思っています。
あくまで、僕の場合は転職が成功した結果論と言われればそれまでかもしれませんが、個人的意見を述べるなら「一念発起、転職して良かった!」というところです。
理由は下記です。
- ありがたいことに年収が上がった
- 自爆に苦しまない人生になった
- 転職したことで視野が広がった
あとは、一昔前に比べて転職がわりと当たり前になっているので、転職したことへの世間の風当たりみたいなものが無いのも良かったなと思います。
余談ですが、企業の終身雇用が崩壊した今、総務省の調べでは現在年間転職者数は300万人以上と言われており、この数は年々増加傾向にあったりもします。
ということで、長くなりましたが、「農協を辞めたいと悩んでいるなら、本気で転職を考えても良い」と僕は思います!
農協を辞めたいあなたに!僕が使った転職サイトを紹介
転職サイトって、正直なところ多すぎますよね。
ですので、僕が使ったサイトを紹介しておくので、どうぞ参考にしてもらえたらと思います。ですが、自分が気に入ったところや使いやすいところがあればそこで問題ないと思います。
ただし、どうしてもサイト毎に強みと弱みがあるので、できるだけ複数登録しておくことをおすすめします。
・リクナビNEXT
→「とりあえず登録して損なし!」業界最大手で求人が多数!エージェントを使いたくないという人にオススメ!
・リクルートエージェント
→「僕が一番お世話になった転職サイト!」転職実績NO.1の通りでエージェントの質が最高!どこにするか迷うなら絶対にココ!
・doda(デューダ)
→「30代以上の転職希望者におすすめ!」CMでお馴染みの大手というのもあり、キャリア相談がめちゃくちゃ丁寧!
・マイナビエージェント
→「20代の転職希望者にピッタリ!」第二新卒に特化したサポートが強みなので、若年層は登録必須!
なお、僕は転職エージェントがいなかったら、ほぼ確実に満足な転職はできていなかったと思います。
今すぐに農協を辞める気がなくても転職サイトは登録しておいたほうが良い
今すぐ農協を転職する気がなくても転職サイトに登録だけはしておいた方が良いです。
- うつ病などはいつ起こるか分からない
- 希望企業がすぐ見つかるとは限らない
- ストレスや疲労の限界はいつ来るか分からない
- 突然辞めざるを得ない状況が来るかもしれない
余裕のあるうちに転職サイトに登録しておくことで、もしもの時に転職という一手を打つことができます。
登録後に気に入らなければ放置しておけばOKなので、その気がある人はとりあえず登録しておきましょう!
農協を辞めたいあなたへ!元農協職員から一言
農協で働くのは本当につらいことがたくさんあると思います。僕は「ノルマ」「自爆」「安い給料」と不満だらけでした。
農協はあなたの一生の仕事として納得できますか?
僕は農協の仕事が一生の仕事だと思うことができませんでした…。
- しっかりとした給料
- ノルマや自爆のない生活
- 安定した企業体制
あなたが心から望む企業が存在するのは事実です。
なぜなら、当たり前の話ですが世の中には農協以外の仕事のほうがたくさんあるからです。
「農協を辞めたい」と、少しでも考えているのであれば、まずは転職サイトに登録することからはじめてみると良いかもしれませんよ。
・リクナビNEXT
→「とりあえず登録して損なし!」業界最大手で求人が多数!エージェントを使いたくないという人にオススメ!
・リクルートエージェント
→「僕が一番お世話になった転職サイト!」転職実績NO.1の通りでエージェントの質が最高!どこにするか迷うなら絶対にココ!
・doda(デューダ)
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