こんにちは、元農協職員の鈴木です。
10年勤めて農協を辞めました。
農協を辞めるのに、どういう手順を踏んで行けばいいのか分からないですよね?
「農協を辞めたいけど、ドラマみたいにいきなり退職届を出して良いの?」
そんな声にお応えし、農協の辞め方について一つずつ順を追って説明していきます。
農協を辞めたいと考えている方は是非参考にしてみてください。ちなみに、こんなこと言うとあれですが、辞めるのは簡単です。
目次
農協の辞め方!大きな流れ
上記が農協の辞め方の大きな流れです。それでは本題に入っていきましょう。
農協の辞め方①所属長に退職の意志を伝える
農協を辞めると決意しても、いきなり退職届を出してはいけません。
退職届とは
→農協に退職を届けるための書類
退職願とは
→農協に退職を願い出るための書類
退職願は書くことはないと思います。
まずは自分の上司に「農協を辞めます」ということを伝えましょう。
基本的に報告事項の場合は、「直属の上司→所属長の順」に言うことが多いかもしれませんが、退職に関してはいきなり所属長で問題ありません。
段階を踏むことで辞めるまでの時間も手順も多くなってしまうからです。これが失礼にあたることもないので大丈夫です。
また、辞める意思を伝えるときは所属長に事前に「大切なお話があるのでお時間を下さい。
「ご都合が良い時間を教えてください。」と伝えておいて、2人で話せる時間を確保してもらいましょう。
僕の場合は、辞める旨をはじめに伝えたのは支店長でした。課長は飛ばして支店長です。支店を閉めた17時過ぎに別室で時間を頂きました。
所属長に辞める意思を伝えると、引き留めや話し合いに移ります。
多くの場合、ここで2~3日もう一度じっくり考えろと言われるでしょう。そしてその後、辞める意思が変わらないこと、決心が固いことを伝えます。
すると次の段階に進んで行きます。
農協の辞め方②総務との話し合い
所属長から総務に退職意志の報告がいきます。
その報告を受けて、総務との話し合いになります。ここで再度、辞める意思の確認があります。それが済むと、退職届を提出するよう指示があります。
またこの時に、「退職日の確認や有給消化の話」を行っていきます。退職まであと少しです。
農協の辞め方③退職届の提出
総務との話し合いで促された退職届を提出します。
退職届ってどこにあるの?
→退職届は基本的に事務所のパソコンに書式が入っています。職員の意志で退職届が入手できるよう法律で決められているからです。自分で勝手に印刷しましょう。
ちなみに、退職届に封筒はいりません。退職届に手書きで必要カ所に記入・押印し、所属長に提出します。
あとは所属長から総務に書類が送られますので、全ての決済欄に決済印がつかれ退職が決定となります。これで退職が確定です。
農協の辞め方④もう一度総務との話し合い
退職届が受理されると、もう一度総務との話し合いがあります。
この話し合いでは、「職員証明書の返却」や「健康保険の返却」について、また無職になる場合は「健康保険料」「国民年金」「住民税」「失業保険」などについての説明を一通り受けます。
年度末農協を辞める場合は、他の退職者と一緒にこの説明を受けます。期中に辞める場合は基本的に1人です。
ここまでくればあとは退職日を待つだけです。
農協の辞め方⑤引き継ぎ
退職日を待つだけですが、まだ仕事は終わりではありません。残された職員のためにできるだけ引き継ぎを行いましょう。
異動の時と同様に引継書を手渡せるので、そこに必要事項や懸案事項を記入していきます。
これがきちんとできていないと、辞めた後でも業務確認の電話がかかってくることがあるので注意です。僕がそうでした…。
農協の辞め方⑥共済の解約
引き継ぎと同様に、デスクなど身の回りの片づけを行うのですが、ここで絶対に覚えておいて欲しいことがあります。
それは共済の解約です。
自爆した共済の解約は退職前にしておかないと、退職後にまた農協に出向くことになってしまうので、忘れないように頭に入れておきましょう。
共済以外にも定期預金や定期積立がある場合も、農協を辞めるまえに解約しておきましょう。
これで晴れて辞めるだけです!お疲れ様でした。
農協の辞め方!まとめ
いかがだったでしょうか?
農協の辞め方がイメージできたでしょうか?
農協を辞めたいと思っていても、なかなかどうすればいいのかは分かりにくいと思います。そして、はじめの一歩を踏み出すのに勇気がいるかもしれません。
しかし、経験してみるとあっという間です。すぐに終わります。勇気が要るのは、はじめに所属長に辞める意思を伝えるときだけです。
あとは心配しなくても、促されるように動いていけば流れるように退職日までいきます。
他にも農協を辞めるときに知っておいて欲しいことがあるので、もう少しお付き合いください。
農協の辞め方!知っておいて欲しいこと
知らなくても問題はありませんが、農協を辞めようとしたとき、より良い退職になるために覚えておいて欲しいことがあります。
農協を辞める前に知っておくこと①円満に辞めることを心がける
法律的には2週間前の退職届の提出で辞めることが可能にはなっていますが、退職日から最低でも1カ月、できれば2か月前には辞める意思を伝えるようにしましょう。
もう辞めるからどうでもいいという言動は控えておいた方がベターです。
人間はどこで何の繋がりがあるか分かりません。もしかしたら、次の職場に農協関係者がいるかもしれません。
仕事の関係で多少なりとも関わりがあるかもしれません。なるべく後腐れのないように辞めましょう。
農協を辞める前に知っておくこと②転職先を決めてから辞める
農協に限らず、辞めるにあたって「転職先を決めてから辞める」のか、それとも「辞めてから転職活動を行うか」という話ですが、絶対に転職先を決めてから辞めるようにしましょう。
どっちが転職に有利か?
とよく話題になりますが、どちらにもメリットデメリットがあります。
僕と同じ思いをする必要はありません。ただし、精神的に病んでいる場合は、転職先を決めてから辞める必要はないと思います。
仕事を辞めることで心が回復するのなら、まず辞めてしまいましょう。元気になってから活動すればいいのです。
実際、僕は転職先を決めずに辞めはしましたが、今は満足のいく仕事をしているので、無職からでも十分に転職することができます。
ちなみに、「退職したいけど自分でできない…」「転職先が決まったのに辞めれない…」という方は、退職代行を利用するのはアリだと思います。
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