こんにちは、元農協職員の鈴木です。
「農協に行きたくないなぁ。嫌だなぁ。ずっと休みがいいなぁ。」
その気持ち非常によく分かります。
朝起きるのもつらい時がありますよね?
僕も農協に勤めている当時、「農協に行きたくない!」としょっちゅう思っていました。
日曜日を永遠に繰り返して欲しいと心底願っていました。
「農協に行きたくない」を僕は実現させました
僕は大学卒業後に地元の農協に就職しました。
入組一年目から、農協に行きたくないといつも思っており、その結果10年勤めて退職しています。
そういう意味で、僕は農協に行きたくないという感情を実現させました。
僕が農協に行きたくないと思っていた理由を紹介していきます。
僕が農協に行きたくなかった理由
農協入組から退職する10年の間に「営農指導員」「金融渉外(MA)」「共済渉外(LA)」を経験しました。
それぞれのポジションごとで農協に行きたくない理由があったので、職種ごとにお話ししてきます。
同じ職種を経験した人には共感してもらえたら嬉しいです。
また、これらの職種を経験されていない方は、今後自分が担当したときにこんな感情を抱くかもしれないのかと参考にしてみてください。
上司との関係などもありますが、今回は仕事の中身にのみ絞ってお話します。
営農指導員のとき
3年間経験しました。
部会運営
複数の部会を受け持ち、それらの運営をするのが嫌で農協に行きたくないと感じていました。
部会員それぞれが自分の意見を好き勝手に投げてくるので、日頃の管理が非常に面倒でした。
また、会議の際に司会や進行をするのも苦手で、会議前日は明日休んでしまいたいといつも思っていました。
さらに、青年部会になると血気盛んでヤンチャな人が多く、いつもいつも振り回されていたので、つらかったです。
飲み会もあるのでさらに苦痛でした。
畑違いの共済ノルマ
営農事業が担当なのに、莫大な量の共済ノルマを背負わされ、達成できないと詰められるという一連の流れが嫌で、農協に行きたくありませんでした。
営農部門にも年間数億円という目標があり、農家指導や農産物の販路拡大で目標達成ができるように活動しています。
それなのに、金融共済に営農のノルマはありません。反対に営農部には金融や共済のノルマを背負わせます。
これっておかしいと思いませんか?
本当に納得がいかず、考えるだけで農協に行きたくなかったです。
金融渉外(MA)のとき
4年間経験しました。
融資の審査が通らない
融資のノルマがあるので、当然こちらから推進するのですが、そのときにちょうど資金繰りに悩んでいる農家に出会うことがあります。
これで農家も助かり、自分も成績に繋がるときは良いのですが、融資審査が通らないことがあります。
そんな時に、審査が通らなかったことを農家に伝えるのが苦痛でした。
こちらから案内しておいて、農家をその気にさせ、その結果融資できないというのは罪じゃないかと感じ、心苦しく農協に行くのが嫌になることがありました。
審査が通らなかったという連絡は嫌でしたね…。
月末の集金
毎月末に訪れる集金地獄で農協に行きたくありませんでした。
定期積立の集金が毎月末に何十件という莫大な数があり、朝一から夜遅くまでひたすら集金のため農家を回り続けるのが地獄でした。
留守でスケジュールが狂うこともしょっちゅうで、お昼を食べる暇もありませんでした。
また、満期を迎えたものがあるときは、それの手続きでさらに時間がかかるので、何度も自動振替をお願いしたのですが、ほとんどが集金扱いが良いとのことで変わることがありませんでした。
コンプライアンス的にも現金扱いはよくないので自振にしたかったのですが、昔からの慣れがあるのか農家が「うん」とは言ってくれなかったです。
月末の集金時にインフルエンザにかかりたいと思っていました。
共済渉外(LA)のとき
3年間経験しました。
命に関すること
共済という保障を扱うため、仕方がないことではあるのですが、「加入者(被共済者)の方に万一」があったときは本当に嫌になりました。
- 共済金の支払い
- 相続関係
あらゆる手続きが必要になりますが、面前で泣かれる方もおられ、非常に心が痛みます。
何度対応しても心が痛みました。
また、最もつらかったのが、「余命わずかな契約者の共済内容変更」です(個人情報に触れるところがあるといけないので詳細は控えます)。
契約内容を変更しようとすると、契約者の自筆が必要になり、契約者でなければできません。
そのため、余命わずかな契約者の病室に伺い、そこで異動手続きするのは苦しかったです。前日はあまり寝むることができませんでした。
契約がとれない
なんと言っても共済の契約が取れないときに、それはそれは非常に農協に行きたくないと思っていました。
年間(といっても12月末達成を義務付けられます)数億円という金額の大量のノルマを課せられ、それを月で割り振って管理していきます。
共済渉外(LA)の成績は月ごとに全体に発表され、順位がつきます。
そのため必死で推進活動に励むのですが、どれだけ頑張っても契約がとれないことがあります。
そんな時は、心底農協に行きたくありませんでした。
自分の成績や順位がオープンにされているせいで、成績が悪いとあらゆる上司から小言を言われます。
成績の悪い月や契約がとれていない日が続くときは明日が来るのが嫌でした。
ストレス以外の何ものでもなかったです。
あなたが農協に行きたくない理由は何?
あなたはどんな理由で農協に行きたくないと思っていますか?
ここでは仕事の中身に関する、行きたくない理由をお話しました。
ですが、仕事の中身という条件を外すとその理由は大量にあります。
- 給料が安い
- ノルマも自爆も嫌
- パワハラがある
- 上司がうざい
- 残業代が出ない
などなど、たくさんあります。あなたもそうじゃありませんか?
そして、それらのことを理由に農協を辞めてます。
農協に行きたくない。まとめ
「農協に行きたくない」という気持ちは職員ならほとんどの人が抱えていると思います。
僕のように本当に農協に行きたくないと感じているのなら、転職を考えるのもアリです。ですが、ただなんとなく行きたくないなどの理由で転職することはオススメできません。
参考までに僕の昔話を下記に紹介しますので、お暇なときに読んでみてください。
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